「小児はり治療」って何??


小児はりとは?

江戸時代中期に日本で発祥した「小児はり」は、昭和のはじめ頃、非常に盛んで
毎日100人を越える子供たちの来院する治療所が、大阪を中心に何十軒もありました。
ところが、西洋医学の普及や核家族化、少子化の進展と共に、
だんだんと「毎月小児はりに行く」という風習が薄れてきました。
しかし、子供たちに多大なストレスの掛かる現代において、
副作用のない」「気持ちいい」小児はり治療が、今、世界的に再注目されています。


かんの虫って何?

特定の疾患や病名を指すのではなく、生後まもなくから6歳くらいまでの小児が示す様々な症状の俗称です。
主な症状は、夜泣き・人に噛みつく・頭をぶつける・泣き虫・食欲不振・
便秘・下痢・不機嫌・イライラ・よく熱を出したり咳をする・
ひきつけをおこす・キーキー声を出す・落ち着きがない など


小児はりってどんな治療?

特殊なはりで肌をさすったり、なでたりする方法で、大人のはりとは全く違って、刺したりしません。
だから、痛くありません。
気持ち良くて眠ってしまう子供もいます。


どんな時に受けたらいい?

はり治療は、身体が本来持っている自然治癒力を高めることで効くので、ほとんどの病気に効果があります。
特に小児は、生命力が旺盛なので、わずかの鍼刺激で、驚くほどの効き目を示します。
但し、お薬ではありませんので、継続しての治療が必要です。


適応症

かんむし・夜尿症・小児喘息・アトピー性皮膚炎・鼻炎・腹痛・腰痛・チック症状・
結膜炎・中耳炎・外耳炎・肩こり・歯ぎしり・吃音・頭痛・軽い熱・口内炎・
気管支炎・仮性近視・蓄膿症・歯痛・捻挫・顔面神経麻痺など
また、これらの病気の予防にも効果があります。


受けない方がよいとき

高熱(38度以上)、急性腹症、脳・脊髄疾患、骨折、脱水症の時は、治療できません。
医師の受診をお勧めします。


 首藤順子  1968年大阪府八尾市生まれ
大阪基督教短期大学卒業後、1991年 森之宮医療学園卒業、鍼師・灸師国家資格取得
現在、堺市にて首藤鍼灸院開業、大師流関西小児はりの会・副会長、森之宮医療学園講師などを兼任しながら、
全世界に向けて、小児はりの普及活動に取り組んでいる。
*ご質問等ございましたら、下記連絡先までご連絡ください。
 〒590−0133 堺市庭代台2−9−4 FAX072−299−3742 首藤鍼灸院まで